陸上採苗(種付け)です
9月下旬に陸上採苗(海苔の種付け)を行いました。
この良し悪しによってその年の海苔生産量が左右される大事な作業です。
 
海苔網を回転させ、海苔の胞子が入っている海水に浸けを採苗(種付け)をする作業です。
胞子がついているカキ殻を光を通さない布から一気に光を浴びさせショック状態で活発にさせます。(写真1)
そのカキ殻を水槽の中にいれ海苔網を回転させます。(写真2)
胞子がついていることを顕微鏡で確認します。(写真3)
胞子がついた海苔網を20度前後に冷やした海水の中に入れ根付かせます。(写真4・5)
網を約30分〜1時間程根付かせてから船に乗せ支柱で固定させる(直だし)と、胞子を多めにつけ網を約3時間程根付かせてからマイナス25度の冷凍庫で保管させる方法があります。(写真6・7)
 
 
 
(写真4)
夕方にカキ殻に光線を通らせないよう
布で覆います
翌朝にこの布を取り胞子を出やすくさせます  
(写真2)
カキ殻を水槽に入れます
種がついているので色が黒いのが
特徴です
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(写真1)
種のついたカキ殻が到着しました
光線と温度に注意する梱包で
送ってもらいます
(写真3)
カキ殻を棒に10個ずつ均等に並べます
(写真5)
翌朝カキ殻を水車側の水槽の棒に1本当たり20個を均等に配列させます 光を一気に浴びたので胞子が活発に出て行きます それを回転させた網に付着させます
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(写真6)
種が付着するまで水車を回転させます
直だし(写真11〜13)は少な目の付着
冷凍(写真14〜16)は多めに付着させます
 
(写真7)
網の一部を5センチくらい切り取り
顕微鏡で種の付着を確認します
(写真8)
顕微鏡の様子はモニターで確認できます
光っているのが海苔の胞子です
(写真9)
種の付着が確認できたらすぐに水車から網を取り外します
 
網がなくなったら回転を逆にして網を取り付けます 1束10枚の網を18束ほど取り付けます 
(写真10)
水車から取り外した網を胞子が根付くよう水槽に入れます
網を約30分〜1時間程根付かせてから船に乗せ支柱で固定させる(直だし)と、胞子を多めにつけ網を約3時間程根付かせてから冷凍庫に入れる方法があります
(写真11)
直出しのためトラックに網を載せ港まで急いでいきます
早くしないとせっかくつけた胞子が死んでしまいます
 
(写真12)
船に網を乗せて支柱まで急いでいきます
1束には10枚の網が重なっており20束計200枚ほど船に乗せ支柱に取り付けます
(写真13)
今回は沖の波が荒いため水深が浅く穏やかな場所にて網を固定しました
 
(写真14)
冷凍網はマイナス25度の冷凍庫に保管させます
(写真15)
カゴに袋をいれ網を入れ冷凍させます
 
(写真16)
冷凍網を取り出すとカゴの形になっているのが良くわかります
 
(写真17)
種付けをする前のカキ殻です
色が黒く胞子がたくさんついているのがわかります
 
(写真18)
胞子が出たカキ殻です
写真17に比べて色が白いです
 
(写真19)
写真3の水槽です
胞子の出が良すぎて集団になったものです
肉眼ではっきりと確認できます